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設立趣意

平成22年8月31日をもって、白石市、角田市、大河原町の仙南地域にある三つの青果地方卸売市場が再編統合し、新たに大河原町の卸売市場に機能を集約することになりました。それにより、同年9月1日以降の白石市卸売市場の再利用についてこれまで検討されてきました。私達が住む白石市には、誇るべき地域資源がありながらそれが十分に生かされない現実があります。

そこで市場の再利用の方法として、まず地域で作った農産物や、物産品を地域のコミュニティの中で消費させる地域共生型のネットワークを構築することが必要です。さらに地域のネットワークを利用し、新鮮な農産物を加工・流通・販売させる六次産業化へ繋げていきます。こういった活動とともに、豊かな自然と誇れる伝統文化を活用した、私達にしか出来ない都市と農村の交流や食育活動などを行っていきます。

このように、今回設立する法人は、再編統合により閉鎖する市場を再活用し、地域活性化のためのプラットフォームとしての役割を担うことを目的としています。

地域の諸問題について列挙していきます。 かつて生活の手段であった農業が、産業としての農業に変化し、効率性や生産性が重視されるようになりました。こうした効率重視の農業により、本来いのちの源をつくる生産者が軽視されてきました。この構造が農業を弱体化させていったと考えています。地方の基盤産業は農業であり、高齢者がそれを支えているのが実態であるならば、その農業を軸に産業を興さない限り、地方は崩壊してしまいます。

こうした問題を解決し、地方の農業を存続させるためには、安定した販路が必要不可欠です。農産物直売所という安定した販路を確保することで、高齢農家や兼業農家が農業を続け、地域全体が活性化されます。さらに、耕作放棄地の拡大防止、雇用の確保につながるなど地域活性化への貢献度は高いのです。 さらに、自らが価格決定権を持ち、持続可能な農業経営につなげるべきであり、そのためには、これまで点と点であった生産や流通を地域内で点と点をつなぎ合わせ、面にしていく取組みが必要になります。

そのつなぎ合わせる場としての役割を担うのが、農産物直売所を中心とした、地域のアンテナショップです。同時に地域のプラットフォームとして、人やモノが集まり、行き交う場としての役割も期待できます。 全国には大小含め直売所が1万3000ヵ所あるといわれ、これはコンビニ最大手の店舗数と肩を並べます。こうした直売所ブームと言われる昨今、私達が担う責任は大きくなります。単に時流に乗って農産物の直売をする。顔が見える農産物の演出をする。しかしそれは、手段や方法論であって本質的にはスーパーや量販店と何も変わらず、これでは直売所の運営が地域の活性化へ繋がることはありません。

私たちはこのプラットフォームを通じて、本当の意味での地域活性化が必要と考えます。顔が見える関係から心で繋がりあう関係へ、市民が主体となって作り上げなければなりません。

また、地域のコミュニティが崩れかけている問題も避けては通れません。高齢化や大都市近郊への人口流出によって、白石市でも人口減少は免れません。そのことで、子供たちや高齢者との触れ合いや地域の交流が減少し、本来あるべき「市民が共に支え合い、つながり合う」といった姿も少なくなっています。そんな現状を少しでも打開し、次の世代に誇れる真に魅力のあるまちづくりをしなければなりません。

これからは、市民一人ひとりが主役となり、活き活きと地域で活躍できる環境作りをすること。それが私たちの使命となります。市民の暮らしの活力となる場を作り、地域のプラットフォームとしての機能を担うこと。そして、地域の活性化へつながる組織運営をしていきたいと考えます。

 NPO法人小十郎まちづくりネットワーク